FLOS OLEI

オリーブオイルの特徴とは?

FLOS OLEIのここがすごい

・FLOS OLEIは毎年5大陸、世界45か国以上の生産者がエントリー

・審査員25名が厳選に審査し通過するとその年のFLOS OLEIに載る

・評価は点数で明記され80点以下のオリーブオイルは掲載されない

・評価点数95点以上はトップファーム金賞生産者 として掲載される

・その年に最高評価を部門別に分けBEST20 を発表

・オリーブの実の品種はもちろん、ブレンドオイルであれば割合(パーセンテージ)まで細かく記載してある。

・オリーブオイルのフルーティーさやペアリング料理まで記載してある。



FLOS OLEIの評価基準

FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ氏は本の説明の中でFLOS OLEIでの評価の点数は生産者への長年のオリーブオイルに対する取り組み方の評価であり、オリーブオイルの味の点数ではないと語っています。
酸化防止剤や保存料が入っていない自然の食材なので味に点数を付けることが困難であり、評価としてオリーブの育成から収穫方法、オイルの生産工程、保存や輸送といった品質に影響を与える項目や情熱までもがその審査の対象となっております。

Presentata la decima edizione della guida Flos Olei - TUTTI I PREMIATI (イタリア語ページ)



2022年FLOS OLEIについて

ローマ支社長ティーナ カンチェーミが2003年からローマに移り住んだ際、当時はワインに興味がありワインの勉強をしてソムリエの資格を取りました。
ワインの勉強をしているときに、知り合ったのがご自身もソムリエであるマルコ・オレッジャ氏です。
オリーブオイル業界では知らない人はいない、FLOS OLEIの編集者です。
知り合った当時、マルコ・オレッジャ氏はまだ別のオリーブオイルガイドブックの編集をされていました。
イタリアにいると、ワインの次はオリーブオイルを極めたくなるものです。
マルコ・オレッジャ氏に「オリーブオイルを勉強したい」と相談すると、UMAO(地中海オリーブオイル鑑定士組合)を紹介してくれました。
そうして、ティーナ カンチェーミもオリーブオイル鑑定士になることができました。
その後、彼はFLOS OLEIを立ち上げるのですが、当初は審査対象が十数社しかいなかった為、審査もホテルの1室で行われていました。
ですがあれから10年以上が経ち、今ではローマの主要ホテルのボールルームを貸切る規模になりました。
生産者は皆、マルコ・オレッジャ氏に評価されたいのです。なぜなら、彼は各生産者のもとへ自分自身で足を運び、農園を見て、搾油の機械を見て、ときには生産者に真摯にアドバイスをして、商品の品質向上に情熱を注いでいるのがわかるからです。
単なるガイドブックではなく、編集者の情熱と生産者との絆の深さが伝わってくるFLOS OLEI。
当社で扱うエクストラバージンオリーブオイルはイタリアで編纂されているこのガイドブックを参考にしています。


FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ主催のオリーブオイルテイスティング会及びインポーターディナーパーティー(FLOS OLEI2019)
エクセルシオホテルにて
画像左: 弊社代表取締役エンツォ・カンチェーミとマルコ・オレッジャ




画像: 弊社代表取締役エンツォ・カンチェーミとローマ支社長ティーナ・カンチェーミと生産者達
(左からオルシーニ社、レ・トゥレ・コロンネ社、リブランディ社、クアットロチョッキ社)


画像: 弊社代表取締役エンツォ・カンチェーミとローマ支社長ティーナ・カンチェーミと生産者達
(左からアカデミア・オレアーリオ社、フランチェスカボーニ社、ボナミーニ社)

BEST20なにがあるの?

・ファームオブザイヤー オリーブオイル生産者賞 -Farm of the Year

・ベスト新興オリーブオイル生産者賞 -Emerging Farms

・ベスト開拓精神オリーブオイル生産者賞  -Frontier Farm

・ベスト情熱オリーブオイル生産者賞 -”Made with Love” Farms

・ベスト最高品質オリーブオイル生産者賞 -Best Extra Virgin Oil of the Year

・ベストオーガニックファーミング生産者賞 -Best Extra Virgin Olive Oil from Organic Farming

・DOP(保護原産地呼称)ミディアムフルーティー賞 -Best Extra Virgin Olive Oil from Organic Farming and Pdo/Pgi

・ベストエクストラバージンオリーブオイル 搾油方法賞 -Best Extra Virgin Oil –Extraction System

・ベストクオリティー生産量賞  -Best Extra Virgin Oil –Quality/Quantity

・ベストクオリティー包装賞  -Best Extra Virgin Oil –Quality/Packeging

・ベストクオリティーコストパフォーマンス賞  -Best Extra Virgin Oil –Quality/Price

・最優秀オリーブオイル生産者モノヴァラエタル(単種)・ライトフルーティー部門 
  Best Extra Virgin Olive Oil Monovarietal - Light Fruity

・最優秀オリーブオイル生産者モノヴァラエタル(単種)・ミディアムフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Olive Oil Monovarietal - Medium Fruity

・最優秀オリーブオイル生産者モノヴァラエタル(単種)・インテンスフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Olive Oil Monovarietal - Intense Fruity

・最優秀オリーブオイル生産者ブレンド・ライトフルーティー部門  
 Best Extra Virgin Olive Oil Blended - Light Fruity

・最優秀オリーブオイル生産者ブレンド・ミディアムフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Olive Oil Blended - Medium Fruity

・最優秀オリーブオイル生産者ブレンド・インテンスフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Olive Oil Blended - Intense Fruity

・ベストエクストラバージンオリーブオイル DOP(保護原産地呼称)IGP(保護地理表示) ライトフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Oil Pdo/Pgi – Light Fruity

・ベストエクストラバージンオリーブオイル DOP(保護原産地呼称)IGP(保護地理表示) ミディアムフルーティー部門
 Best Extra Virgin Oil Pdo/Pgi – Medium Fruity

・ベストエクストラバージンオリーブオイル DOP(保護原産地呼称)IGP(保護地理表示) インテンスフルーティー部門 
 Best Extra Virgin Oil Pdo/Pgi – Intense Fruity



FLOS OLEI会場(FLOS OLEI2018)


FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ主催のオリーブオイルテイスティング会及びインポーターパーティー(FLOS OLEI2018)
画像:左、弊社ローマ支社長ティーナ・カンチェーミとマルコ・オレッジャ


FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ主催のオリーブオイルテイスティング会及びインポーターランチパーティー(FLOS OLEI2017)


FLOS OLEI授賞式画像(FLOS OLEI 2017) 画像:弊社ローマ支社長ティーナ・カンチェーミと生産者
(左から会場、ボナミーニ社、レ・トゥレ・コロンネ社、ディジーザ社)


FLOS OLEI授賞式画像(FLOS OLEI 2016)


FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ主催のインポーターディナーパーティー(FLOS OLEI2016)


FLOS OLEI授賞式画像(FLOS OLEI 2015)
画像:弊社ローマ支社長ティーナ・カンチェーミと生産者 (左から会場、モルゲンスター社、プルネーティー社)


左より:FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ主催のオリーブオイルテイスティング会及び世界中の主なインポーターのディナーパーティー、


FLOS OLEI授賞式画像 (FLOS OLEI 2014)
画像 : 弊社ローマ支社長ティーナ・カンチェーミと生産者達
(左からプルネーティ社兄弟、ボナミーニ社、FLOS OLEI筆者マルコ・オレッジャ、リブランディ社)


FLOS OLEI授賞式画像 (FLOS OLEI 2013)

●オリーブオイルを選ぶポイント

・賞味期限よりも収穫時期を確認

オリーブの収穫は一年に一度。 エクストラバージンオリーブオイルは鮮度が命のため、収穫仕立てのオリーブで作るオリーブオイルは必然的にフルーティーさが顕著で、オリーブオイル本来の風味をお楽しみいただけます。製造者によって異なる賞味期限を設定する場合もあるため、お手元のオリーブオイルに使用されたオリーブの収穫時期を知ることこそが新鮮なオリーブオイルを確実に選択できる方法です。


・保管方法

オリーブオイルは油類のなかでも安定性の高いオイルとされていますが、オリーブオイルの劣化のスピードは運搬・保管方法に大きく左右されます。 ワイン同様、遮光と温度管理を徹底しているオリーブオイル製造者と販売者の商品を選択することをおすすめ致します。搾油時のオリーブオイルの酸度が低くても、その後の保管方法を誤るとオリーブオイルの質は著しく低下します。

オリーブオイルの特徴

オリーブオイルの醍醐味をおいしく楽しんでいただける様に、いくつかの特徴をご紹介します。

[FLOS OLEI参照]  http://www.marco-oreggia.com/

●典型的な味の種類

・Bitter  苦みや渋み 
  緑のオリーブや完全に熟していないオリーブから作られたエクストラバージンオリーブオイル
・Sweet  甘みやマイルドさ 
  完熟したオリーブから作られたエクストラバージンオリーブオイル

●ポジティブな特徴

・Bitter  苦み
  緑のオリーブや完全に熟していないオリーブから作られたエクストラバージンオリーブオイルの典型的な味。
この苦味は新鮮な新しいオリーブオイルの特徴です。
・Pungent 辛み
  収穫初期に(主に緑色のオリーブから)作られたエクストラバージンオリーブオイルに感じられる典型的な味。
のどの奥で感じるピリピリ感が特徴です。
・Fruity  フルーティー
  フルーティーさとはエクストラバージンオリーブオイルの香りと味を表現するもので、ライト、ミディアム、インテンスというフルーティーさに分類されます。
オリーブの種類(栽培品種)によってこのフルーティーさが決定され、さらに気候、土壌、収穫や輸送の時間、搾油法や保管方法等も重要な要因です。

●ネガティブな特徴

・Vegetable water ベジタブル ウォーター (青汁臭さ)
  長時間草木が混ざった水に浸かったオリーブの実から作られたオイルにみられる。
・Winey  ワイニ―
  ワインやお酢を思い浮かばせる臭い。この欠陥は発酵過程で酢酸、酢酸エチル、エタノールが形成された為におこる。
・Cucumber キュウリ 
  防水ボトルや缶に長期間入っていたものにみられる。
・Cooked  加熱
  過度または長時間、熱にさらされた時に現れる臭い。特にオリーブがすり潰された後の練りこみの作業時に、不適切な温度(30℃以上)でプロセスされた場合にみられる。
・Hay 干し草
  干し草を連想させる臭い。乾燥したまたは熟れ過ぎたオリーブによって起こる欠陥。
・Mat  マット
  残留物がある汚いフィルターを通してオリーブの実を潰した時に生じる臭い。
・Coarse きめが粗い
  口の中でざらっとした感触がするオイル。
・Metallic  金属
  オリーブオイルを作る工程での実を潰す、練りこみ、抽出または保管する際に長時間金属に接触した時に生じる、金属を思い浮かばせる臭い。
・Muddy
  土や倉庫の中にあるようなゴミや埃などの堆積物にさらされた時に生じる臭い。
・Musty  カビ臭さ
  オリーブの実が長時間湿っぽい場所に保管されていた為に菌類や酵母が発達したかび臭いにおい。
・Rancid 悪臭
  酸化したオリーブを使って作ったオリーブオイルに生じる臭い。
・Fusty  古臭い
  袋詰めされたオリーブから出やすい発酵したかび臭さ。
・Pickle ピクルス
  ベジタブルウォーターに長く浸かったオリーブからできたオイルの香りと味の表現。
・Earthly 土臭さ
  土や泥がついたままの洗っていないオリーブで作られたオイルに生じる典型的な臭い。

●口に含んだ瞬間に感じるアロマ

・Unripe 青い、未熟
  熟しきっていない果実を連想させるアロマ
・Citrus シトラス 
  レモン、オレンジ、ベルガモット、ミカンやグレープフルーツなどをイメージさせる香り
・Aromatic herbs アロマティックハーブ 
  ローレル、バジル、マジョラム、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ、タイムなどを連想させる香り
・Flowers 花 
  カモミール、藤、ラベンダー、ミモザ、バラ等をイメージさせる香り
・White fruit 果実 
  アプリコット、リンゴ、梨、桃などをイメージさせる香り
・Exotic fruit トロピカルフルーツ 
  パイナップル、バナナ、パッションフルーツ、マンゴー、パパイヤ等のトロピカルフルーツの香り
・Dried fruit ナッツ 
  アーモンド、クルミ、ヘーゼルナッツ、松の実、ピスタチオ等のナッツの香り
・Ripe fruity 完熟
  完熟したオリーブの実から作られたエクストラバージンオリーブオイル特有のアロマ
・Green fruity 青々しい
  熟していない、または熟し始めたばかりのオリーブの実を使って作られたエクストラバージンオリーブオイルに現れる特徴
・Red fruit ベリー系
  イチゴ、ラズベリー、ブルーベリー、ブラックベリー、スグリ等をイメージさせる香り
・Spices スパイス
 

シナモン、白コショウ、黒コショウ、バニラ、ジンジャー等のスパイスの香り

・Vegetal 葉、草 
 

芝生、干し草、ユーカリ、イチジクの葉、オリーブの葉、トマトの葉等、野菜そのものやハーブというより草っぽい風味を想起させる香り

・Vegetables 野菜
  アスパラガス、アーティチョーク、チコリー、そら豆、フェンネル、レタス、ピーマン、未熟から完熟トマト、ラディッシュ、セロリ等の香り

イタリア ラツィオ州:マリーナ社 農園にて 
海抜700mでオーガニックを目指す生産者。 世界でここでしか栽培されていないマリーナ品種を妥協を許さず育てています。

イタリア・ヴェネト州:フラントイオ・ボナミーニ社 
ジャンカルロとサブリナ夫妻は農園を所有せず同じ地域の厳選したオリーブからオリーブオイルを作ります。

イタリア トスカーナ州 プルネーティ社
トスカーナ州でも名門のプルネーティ社は若い兄弟ジョンニとパオロが運営しています。

南アフリカ サマーセットウェスト:モルゲンスター社
ケープタウンの西に位置するモルゲンスター社は敷地内に30000本ものオリーブの木を所有し、 過去20年に渡って広大な土地でオリーブオイルを生産しています。

オーストラリア 西オーストラリア州:タルボット・グローブ社
羊を放し飼いすることで除草剤をまかずに無農薬を目指している生産者。

フランス・プロヴァンス:シャトー・ド・トレンヌ社農園

ギリシャ・クレタ島:フェレア・グッズ社
島の最も高いとされるイダ山の根より平原にかけオリーブの木が立ち並び育っています。

 

イタリア ラツィオ州:クアットロチョッキ社 工場にて

イタリア ラツィオ州:クアットロチョッキ社 工場にて ~フレーバーオイル~